え!
歯の無いところにインプラントは間違い?
歯がないからインプラントをするんじゃないの?
安全、安心のインプラントとは、インプラントを安全に骨の中に埋めるだけでは達成出来ないことが理解して頂いたことでしょう。
ここではもう少し広く目を向けたいと思います。インプラントは歯を失った部分に行われます。インプラントが上手くいって無事に歯を取り戻したとしましょう。一見すると治療が成功した思われます。
歯科治療の成功というもう少し広い視点からこのことを捉えてみます。言い方を変えれば、インプラントの歯を無事に手に入れることが出来ましたが、歯科治療が成功したかどうか考えて見ましょう。
1.
一本の歯を虫歯や外傷で失った場合などで、残存する歯や咬み合わせに問題が無い場合は、インプラントの成功が歯科治療の成功が歯科治療の成功となるでしょう。
2.
複数の歯を失った場合はどうでしょうか?
この場合は慎重に考えなければならないケースが多い様です。
この場合考えなければならないことは、歯を失った部分以外にも異常が生じていないか診断する事が必要となります。
考えなければならない異常とは、残りの歯の虫歯や、歯周病だけではありません。歯を悪くしてしまったために、歯の位置が動いてしまったり、咬み合わせに異常が生じて、顎の位置が変わってしまうことも少なくありません。
困ったことに、これらの事は時間をかけて徐々に起きるので、自覚症状が無いことがほとんどです。
この場合の治療とは、単に歯のない場所にインプラントを行うだけでは歯科治療として成功しません。口の中全体をしかっりと検査し、全体のバランスをしっかりと見据えて治療を行うことが、歯科治療としての成功です。
全体を見て治療を行わなければ、インプラントが長持ちしないばかりか、次から次へと他の歯が悪くなって、いつも何処の歯を治療していて通院が終わりません。こうして、いつまでたっても治ったといえる日が来ないのです。
失った歯を取り戻すことが出来るのがインプラント治療です。ではインプラントを失う原因は何でしょう?
この原因を考えることがインプラントには大切です。
なぜなら、歯を失う原因とインプラントを失う原因は、同様である場合が多いからです。
事故などの外傷で歯を失った場合を除くと、歯を失う原因は感染と力の2つの要素が考えられます。
- 感染とは、虫歯と歯周病の原因となります。
- 力とは、不適切な噛み合わせによる持続的な力で、歯と周囲組織を破壊する原因と成ります。
インプラントのの診断とは、インプラントを失わないようにするための診断も必要であると考えると、なぜ歯を失ったのかを考え、歯を失った原因を診断するすることも大切な診断項目なのです。
では、もう少し細かく考えてみましょう。